キャットフードのすべて

妊娠・授乳期間におすすめのキャットフード

猫は産まれて半年?1年ほどで、最初の子育てを行なうことが可能です。飼い猫が妊娠期間、また授乳期間に入った場合は、キャットフードにも特別の配慮が必要です。母猫とお腹の子猫の健康がかかっているため、きめ細やかな対応をしていきましょう。

妊娠中の猫の体調変化に合わせて

人間の場合もそうですが、妊娠中の母猫はデリケートです。いたって普通通りという猫もいますが、特に最初の妊娠は、体調の変化が起こりやすくなります。例えば…

  • 神経質になり、目立たない場所に隠れるようになる
  • 血圧、血糖値が上昇する
  • 便秘や下痢など、便の状態に変化が見られる

このような変化が見られる場合があります。キャットフードを与える際は、母猫の体調に合わせたフードかどうか、確認しましょう。例えば下痢気味の状態が続くようであれば、それはストレスが原因かもしれません。あるいは、キャットフードが合わないことも考えられます。その可能性がある場合は、「食物繊維」を上手に摂れるよう工夫できます。柔らかくしたかぼちゃ、サツマイモなどの食物繊維が豊富な野菜を、少量キャットフードに混ぜて与えることもできます。

反対に、便秘気味の猫には、キャットフードの穀物類や食物繊維が多すぎることが考えられます。それに対して水分の摂取量が少ないと、便秘になりやすくなります。妊娠中はあまり動かなくなるため、水分不足になりがちです。ドライフードをウェットフードに変えるか、水分を多く含んだ手作りキャットフードを与えることができます。手作りの際、オススメは大根おろしを小さじ1ほど、お肉か缶詰のキャットフードに混ぜて与える、という方法です。大根は豊富なビタミン、適度なミネラルを含み、水分もたっぷり摂ることができます。それだけでなく、血液をサラサラにする効果もあるので、妊娠中の猫の健康維持に効果があるでしょう。

妊娠中、授乳中に心がけたいポイント

猫が妊娠中、授乳中の場合、通常の2倍ほどのカロリーが必要とされています。もちろん、個体差があるので無理に食べさせたり、少なすぎることがないようにしましょう。キャットフードの量を単に増やすこともできますが、質にも配慮したいですね。次のようなポイントにも気を配りましょう。

妊娠、授乳期間は「タウリン」をたっぷり摂取させたい

タウリンは猫にとって必須アミノ酸であり、主に動物の肉から摂取できます。市販のキャットフードの中には後からタウリンを添加させた物もありますが、肉そのものに含まれているたんぱく質からタウリンを摂取できる方が望ましいです。後から添加したのではなく、原材料に「鶏肉」などの表示がある場合、タウリンという表示がなくても心配要りません。

優れた抗酸化機能を持つタウリンは、網膜細胞の成長、維持に不可欠です。内臓を健康な状態に保ち、身体全体の健全な発達のために役立ちます。母猫はもちろん、お腹の赤ちゃんが成長し、やがて子猫として元気に育っていくために欠かせない栄養素なのです。タウリンが不足すると…

  • 心臓の疾患を発症しやすい
  • 筋肉の老化を促進しやすい
  • 視力が衰えやすい

このようなリスクを負うことになります。ぜひ、母猫と子猫の健康維持に役立つ動物性たんぱく質から、タウリンを充分に与えたいですね。そのためには良質な肉を与える必要があります。キャットフードの表示を確認して、原材料のトップを肉ではなく「穀物類」が飾っているようなフードは避けましょう。穀物はほとんどが炭水化物で、猫にとってあまり必要ではありません。また、肉そのものではなく「パウダー」や「ミート」、「ミール」という表示がある場合、それはパウダー状、ペースト状に加工された肉です。栄養価の低い肉を使われている可能性があるため、できれば肉そのものを使用しているキャットフードを与えたいですね。

一度にたくさん与えない、乳離れしたらカロリーを調整する

通常の2倍以上のカロリーが必要だからといって、一度に食べる量(かさ)を増やさないようにしましょう。食いしん坊の猫は食べ過ぎてしまうので、食べ応えのある高カロリーの食事に変えて、量は増やさない方が良いでしょう。一方で一度に食べる量がほんの少し、という少食タイプの母猫もいます。その場合は、食べたい時にいつでも食べられるようにしてあげましょう。

産まれた子猫は5週間も経てば、母猫と同じようなものを食べられるようになります。離乳食のキャットフードを食べ始めるのが大抵、生後3週間頃でしょう。乳離れのタイミングに合わせて、母猫の食事のカロリーを調節していきます。授乳中と同じように高カロリー(通常の2倍ほど)のキャットフードを続けて与えていると、肥満まっしぐらです。離乳してからは少しずつ、1ヶ月ほどかけて、カロリーを通常の状態に戻していきましょう。