シニア猫に配慮したキャットフードとは
猫は1年ほどで成猫となり、7年も経てば「高齢猫」と呼ばれます。見た目はまだまだ若くて元気に見え、何にも変わっていないように思うかもしれません。でも、実は身体の中では変化が起きています。筋肉や消化器系の機能は着実に衰え、免疫力が弱っていきます。そうした老化が10歳も過ぎてくると目で見えるようになってくるでしょう。7歳頃から始まるとされる「シニア期」の食事には、若い猫とは異なる配慮が必要です。では、シニア猫に配慮したキャットフードとはどのようなものでしょうか?シニア猫にはどんな食事が必要なのでしょうか?
シニア猫は「肥満」に注意!カロリー控えめのキャットフードを
シニア猫はだんだんと、体力が落ちてきます。筋肉量も減り、弱ってくるため当然、消費できるカロリーが減ります。シニア期に肥満になってしまうと「糖尿病」や「下部尿路疾患」になりやすくなります。若い時期に食べていたキャットフードよりもカロリー控えめのものを与えるようにしましょう。
水分は多めに!「手作りのキャットフード」も良いかも
11歳以上のシニア猫は、若い時期に比べて動くのを面倒くさがることがあります。水分不足が原因で「膀胱炎」「便秘」になったりしないためにも、新鮮な水を毎日取り替えて、猫が飲みやすい場所に何箇所か、水飲みスペースを作ってあげましょう。水分補給の点で「手作りのキャットフード」も効果的です。手作りのメリットは…
- 「カロリー」を調整しやすい
- 野菜やお肉で手作りした食事は「水分量」を多く含む
- 余計な「添加物」を含まない
- 猫の年齢に合わせて、「食べやすい」食材の切り方、柔らかさにしやすい
日本で売られている、比較的安価なドライフードは水分不足になりやすく、ウェットフードは安心とは言えない具材で作られていることがあります。だんだん免疫力が落ちてくるシニア猫の健康を配慮して、キャットフードを見直していきたいですね。
こんな栄養素を含んだ、市販の無添加キャットフードも効果的!
手作りキャットフードだけでは栄養素にどうしても偏りが出がちです。今では海外製品で、高品質で高い評価を得ているキャットフードがあり日本でもよく知られています。「シニア猫に嬉しい栄養素」を含んだ、安心できる無添加キャットフードを選びたいものですね。その点でとりわけ高評価を得ている某キャットフードは、シニア猫の関節を元気に保つために役立つ「グルコサミン・コンドロイチン」という成分を配合しています。また、胃腸の弱ってきたシニア猫のため、2種類の「オリゴ糖」によって腸内環境を整える効果と、便の排泄を促進する効果が期待できます。市販のキャットフードも活用していきたいですね。
「シニア猫用キャットフード」だから安心、というわけではない
「別に海外製品でなくても、シニア猫用のキャットフードはたくさんあるし、安いのも多いけど?」と思われるかもしれません。確かに国産のキャットフードの中にも、無添加で素材の面でも高い評価を得ているキャットフードはあります。ただし、「シニア猫専用」として販売されている多くのキャットフードには、このような落とし穴があることも覚えておきましょう。
- カロリー控えめで、確かにシニア猫に嬉しい栄養成分も含まれているかもしれないが、「合成着色料」、「保存料」、「発色剤」など「危険な添加物」が添加されていることがある
- 「小麦粉」などの「カサ増し用穀物」の比率が、鶏肉、魚などのたんぱく質より多いことがある
- 実際の肉や魚そのものではなく、「加工された肉の粉」、「魚のエキス」などに頼っていることが多い
- 必要以上な「油分」、不要な「調味料」が含まれているキャットフードもある
このような落とし穴があるキャットフードは、比較的安価で購入できます。安いからといって、安易に買うのは危険ですね。シニア猫にとってあまり嬉しくないキャットフードを選ばないように注意しましょう。