中国産や韓国産のキャットフードの品質

1.中国でのペット事情

中国国家統計局の発表によると、中国の猫の飼育数は5,810万匹で世界2位、犬は約2,740万匹で世界3位です。
経済が発展するとともにペットの飼育数は増え、特に富裕層の間で、ペットは富と成功の象徴として人気を集めています。
ペットフードやペットの美容、医療を含めたペット産業も拡大を続けています。

2.中国産が危険視される理由

中国産のキャットフードは、日本ではあまり流通していません。
ペットフードに限らず、中国産の食品に対する安全性は常に危惧されています。
食品安全法などの法律や規定は制定されていますが、価格競争の激化などにより、製造側のモラルの低下や消費者側の安全意識の低さなども不安視される原因とされています。
2007年に北米で発生した、中国産のペットフードを食べた犬猫が大量死した事件は世界的に有名です。
FDA(米国食品医薬品局)による調査で、中国のとある企業がタンパク質の数値を上げるために小麦グルテンやコメ濃縮タンパク質にメラミンやシアヌル酸を混入していたことが判明しました。
この事件をきっかけに、日本でもペットフードの安全基準が制定されました。
また、2013年には、中国製ジャーキーを食べた犬や猫が約600匹死亡するという事例もありました。
ペット以外でも、赤ちゃん用のミルクにメラミンの混入した事件などがたびたび注目を集め、世界的な非難が集中しました。
食品の品質管理についての取り組みが見直されつつあるとはいえ、信頼回復に値する根拠がないというのが現状です。

3.韓国内でのペット事情

韓国内でのペットの飼育数は年々増加し、国民の2割以上が何らかのペットを飼っているという調査結果もあります。
一人暮らしや高齢者の世帯が増えて、ペットにかける金額も増加しているという背景もあり、ペット産業は今後ますます発展していくと思われます。
韓国では日本と比べて犬や猫が格安で売られています。
一部でいまだに犬食文化が残る韓国では、動物愛護についての意識や飼い主のモラルも高くありません。
捨て犬や捨て猫の数も増加していることも問題とされています。

4.敬遠される韓国産

韓国産のキャットフードも、日本国内ではほとんど流通していませんが、ヨーロッパ大手のメーカーがペットフード製造工場を建設していて、日本を除くアジア圏やオセアニアで販売される予定です。
安全管理や指導マニュアルに則って運営はされますが、原材料はアジア周辺から調達されるため、品質の安全性が危惧されています。
輸送コストを抑えるメリットがあるはずですが、ユーザーからの反対の声も多くあるようです。
韓国産のキャットフードが敬遠される理由は、韓国産の食品の安全に関するモラルを信用する根拠がないということが大きな理由ですが、ある種の偏見とも受け取れます。
原産国を気にしないのであれば、インターネットなどで安く購入できるかもしれません。

5.今後増える可能性がある

通常、輸入されるキャットフードは検疫にかけられ、ペットフード安全法などの基準をクリアしていないと、日本の市場には出回らないことが基本ですが、確実に安全であるという保証はどこにもありません。
欧州や欧米などが本社のメーカーであっても、中国や韓国の工場で製造したキャットフードを日本の市場に進出する可能性は大いにあります。

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