心臓病の猫のためのキャットフード

1.猫がかかる心臓病について

命を脅かす重大な病気でもある心臓病。
猫がかかる心臓病のおよそ98%が心筋症であるといわれています。
心筋症になると、心臓の筋肉が正常に働かず、血液を体に送り出すことができなくなります。
心筋症の原因には、先天症のものからウイルスによるもの、自己免疫疾患など、さまざまなことが考えられます。
心臓病を予防することは難しく、いつもと違う様子が見られたらすぐに獣医師の診察を受けるなど、早期発見することが、なにより大切です。

2.心臓病が疑われる症状とは

心筋症などの心臓病を発症すると、食欲不振や後ろ足のふらつきや麻痺、呼吸困難、体温の低下、空咳、歯肉や舌の血色が悪くなる、といった症状がみられます。
心筋症には「肥大型」「拡張型」「拘束型」の3タイプがあり、生後6か月~16歳と幅広く発症する「肥大型心筋症」が猫に多く見られます。
体格の大きい雄の猫に多いともいわれています。
拡張型心筋症は6歳~10歳以上の猫に比較的多く、体温低下や脱水症状がみられます。
タウリン不足が影響することが多く、早期治療ができれば回復します。
拘束型心筋症は、10歳以上の老猫に多く、肺に水が溜まりやすくなります。
どのタイプであっても、病状の進行が早く、発症後1~3日で悪化し、最悪の場合は命を落とすことがあります。
異変に気づいたら、すぐに病院へ連れていきましょう。

3.心臓病の猫にはどんなキャットフードが良い?

心臓病にかかってしまった猫にはどんな食事を与えたらよいのでしょうか。
体力を保つために、バランスの良い栄養をとる必要があるので、獣医師の指導の下に猫用の療養食を与えるようにします。
心臓への負担を軽くするために、以下の点に気をつけて、キャットフードを選ぶようにしましょう。

・塩分が少ないもの(ナトリウムやリンを控えたもの)
・良質のたんぱく質
・タウリンを多く含むもの(タウリン不足が心臓病の引き金になることがあります)
・ビタミンB群を多く含むもの
・適切なカロリー量(肥満になると心臓への負担が増します)
・オメガ3を配合したもの(血流を改善し、血栓を予防します)

キャットフードの療養食では、心臓病専用は作られておらず、腎臓病用と併用されています。
メーカーによって、成分のバランスが若干異なりますが、ドライタイプやウェットタイプもあるので、猫の好みや相性などに合わせて選ぶようにしてみましょう。
完治が難しい場合が多い心臓病ですが、なるべく心臓への負担を軽減し、少しでも症状の進行を遅らせてあげることが長生きの秘訣です。

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