手作りキャットフードで注意すること

市販の総合栄養食は、猫のライフステージや状態によって、計算された栄養素がバランスよく配合されています。
ただ、添加物や原材料が不透明な部分もあり、手作りで安心なご飯を食べさせてあげたいという飼い主の方も多いようです。
猫の健康は食事による影響が大きいため、キャットフードを手作りする場合は、以下の点に気をつけましょう。

1.栄養素

肉食動物である猫には、良質な動物性タンパク質を多く含むフードを与えましょう。
目安として、「タンパク質7~6:野菜や海藻3~4」の比率が理想的です。
タンパク質の他には脂肪の摂取も必要で、必須脂肪酸であるオメガ3系脂肪酸(α-リノレン酸)とオメガ6系脂肪酸(リノール酸・アラキドン酸)を含むようにしましょう。
オメガ3はアマニ油やえごま油、魚の油に多く含まれ、オメガ6は卵や肉類、魚介類などにも含まれます。
サバやイワシといった青魚中心のキャットフードを与えてしまうと、ビタミンB1を破壊する酵素が含まれているため、黄色脂肪症(イエローファット)を発症することがあります。
ビタミンやミネラルを多く含む肉類と併せてバランスのよい食事を与えるようにしましょう。

2.食いつきのよい食事を与えよう

2-1.食感

手作りフードの場合、食感も猫の好みに合わせてあげることで食いつきを良くします。
猫によっては、噛みごたえのあるゴロゴロと大きな具材を好む猫や、ドロドロに柔らかくて匂いが強くないと食べない猫、茹でたささ身が好きな猫や、お刺身が好きな猫など、味付けや匂い、調理方法などにより、猫の好みは様々です。
少しずつおやつとして与えてみるなど、食事の好みを探ることも大切です。
熱いご飯は苦手なので、煮たり茹でたりしたフードは、人肌程度の温度で与えてみましょう。

2-2.好きなフードと混ぜる

市販のキャットフードから突然手作りのキャットフードを与えても、食べ慣れないフードは見向きもしない可能性があります。
キャットフードを切り替える場合は、今までのキャットフードと交互に与える方法や、食べ慣れたキャットフードに混ぜ合わせるなど、焦らず徐々に慣らす方法を試してみましょう。

3.猫に与えてはいけない食材

ネギ類
ニラやタマネギ、長ネギやニンニクなどのネギ類は、赤血球を破壊する「アリルプロピルジスフィド」という成分を含みます。
貧血や骨髄機能を低下させることがあるため、絶対に与えてはいけません。

生の魚介類
イカ・タコ・エビ・貝類などの生の魚介類には、チアミナーゼという酵素が含まれ、大量に食べるとビタミンB1を破壊します。
ビタミンB1が欠乏すると、脚気(かっけ)と呼ばれる多発性神経炎を引き起こします。
また、消化不良になりやすいため、生では与えないようにしましょう。

塩分の濃い食べ物
塩分の濃い食べ物は、腎臓に負担をかけやすく、腎臓病などのリスクを高めます。
人間の食べ物には味付けが濃く塩分が高めなので、人間用に作られた食事を与えないように気をつけましょう。
また、醤油や味噌などの調味料の塩分にも注意しましょう。

カカオやカフェイン
チョコレートやココアに含まれるカカオには、テオブロミンという成分が含まれます。
猫の神経を刺激して興奮させる作用があり、心不全や痙攣、不整脈などにつながる恐れがあります。
また、コーヒーなどに含まれるカフェインを摂取し、代謝されると体内でもテオブロミンが合成されます。

ジャガイモの芽
ジャガイモの芽には、ソラニンという毒素が存在します。
猫は体も小さく、少量でも害があるので、芽が育ったジャガイモや、緑色に変色したじゃがいもは使わないようにしましょう。

牛乳
猫は、ラクターゼと呼ばれる牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素をあまり持っていないため、乳糖不耐症をひきおこし、下痢などの症状が現れることがあります。
ただし、乳糖を分解する能力をもった猫もいるため、すべての猫に該当するわけではありません。

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