高齢猫用のキャットフードについて

1.猫の高齢期とは

猫の高齢期にこれといった定義はなく、一般的に平均寿命の1/2を過ぎると中高齢期、2/3を超えると高齢期とみなされます。
目安として、7歳頃から中高齢期を迎え、12歳頃で高齢期と呼ばれることがあります。

2.加齢によるからだの変化

猫の老化は、活性酸素が細胞やDNAにダメージを与えることで、さまざまな機能や再生能力を低下させます。
中高齢期になると、腎臓や心臓、脳や体の機能や免疫力が低下し、病気や感染症にかかりやすくなります。
骨や歯も弱くなり、嗅覚や視力の低下も見られるようになります。
筋肉量の低下でからだを動かさなくなり、関節の軟骨がすり減り、関節の病気にかかりやすくなることもあります。

3.高齢期の猫に必要な栄養素

活性酸素に対抗する「抗酸化成分」を摂る必要があります。
ビタミンEやビタミンC、ルテイン、タウリン、ポリフェノール、β-カロテン、リコピンなどが該当するため、積極的に摂るようにしましょう。
また、高齢の猫は腎機能や心臓の機能が低下していることが多いため、その場合は良質なタンパク質を摂り、リンの配合量を抑えたキャットフードを与えることで、心臓や腎臓への負担を減らすことができます。
筋肉や運動能力の維持には、タンパク質やロイシンが有効です。
関節炎や軟骨に良い栄養素は、グルコサミンやコンドロイチンです。
脳機能のためにはDHA・EPAやトリプトファンが有効です。
このように、猫の健康状態によって、必要な栄養を補ってあげる必要がありますが、高齢期用のキャットフードや、シニア用のキャットフードでは、猫の状態に配慮した栄養素が配合されています。
7歳を過ぎたら高齢期用のキャットフードに切り替え、老化に対する予防をしましょう。

4.高齢猫へのキャットフードの与え方

嗅覚の低下や、歯や顎が弱くなることで、ドライフードを食べなくなったり、これまでの食事量が食べられなくなったりすることがあります。
健康な歯が残っている場合、ドライフードは歯石や歯垢を摂るために与えた方がよいですが、味にバリエーションを持たせるために、ドライフードをぬるま湯やスープでふやかして与えてみましょう。
また、総合栄養食と併用して、ウェットフードやパテタイプの副食などを上手に取り入れてみましょう。
匂いの強いフードに反応する可能性も高いので、ウェットタイプのフードを少しだけ温めることで、匂いが引きたち、食欲が増加することもあります。
また、消化器官や内臓への負担を減らすため、たっぷりのお水を飲むことも必要なので、常に新鮮なお水が飲めるように準備してあげましょう。

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