肝臓病の猫のためのキャットフード

1.猫の肝臓病について

猫の肝臓は体内で最大の臓器で、生命維持のために様々な働きをしています。
中でも重要な役割として、消化吸収のために欠かせない胆汁の生成や分泌、栄養の貯蔵やエネルギーの生成、有害物質の解毒作用などがあります。
人間と同様に、肝臓は沈黙の臓器とも言われ、初期症状が確認できない場合がほとんどで、症状が現れたときには手遅れだったということもあります。
肝臓で起こる様々な病状を総称して肝臓病と呼びますが、猫がかかりやすい肝臓病には以下のようなものがあります。

・肝炎
ウイルスや細菌が原因のものや、毒物や薬物中毒が原因で発症することもあります。
寄生虫が原因になることもあります。
・胆管肝炎
肝臓と胆のうを繋ぐ胆管や肝臓に炎症ができることで胆管肝炎になります。
数日で急速に進行するものを「化膿性」とよび、原因はウイルスによる感染が考えられます。
反対に、長期的にゆっくり進行するものは「非化膿性」とよばれ、胆のう障害や膵炎などほかの臓器の病気に続発する場合に起こります。
・肝リピドーシス
栄養障害や脂質代謝の異常など肥満の猫に多くみられる症状で、肝臓に脂肪がつくことで正常に機能しなくなります。
肥満の猫が、無理なダイエットや食欲不振などで数日ほど栄養を摂取しなかった場合に、タンパク質が不足することで脂質代謝が阻害され、肝リピドーシスになることが多くみられます。
・肝硬変
肝炎の悪化により、肝細胞が硬く変異します。
肝硬変になってしまった細胞は、回復することはありません。
肝臓病の末期症状として、黄疸や血液凝固異常、中枢神経を侵し意識障害を引き起こす肝性脳症などが見られ、命を落とす場合もあります。

2.肝臓病の猫に与えるキャットフード

2-1.避けた方が良いもの

肝機能が弱っている猫に、粗悪なフードを与えると、さらに肝臓に負担を与えて病状を悪化させてしまうことが考えられます。
キャットフードにはミートミールと呼ばれる内臓や骨、血液や羽などを混ぜた原材料が使用されたものがあります。
大手メーカーのキャットフードにも使用されており、品質がよいものは栄養価も高くて問題ありませんが、中には4Dミートと呼ばれる原材料を使用したものがあります。
この4Dミートは、動物の死骸や病気の動物の肉など、本来破棄するべき部分などが混ぜられたものです。
安全性に疑問がある4Dミートが使われているかどうかを確認することは困難ですが、極端に安いキャットフードはなるべく避けましょう。
また、穀物が入っているフードも肝臓に疾患がある猫には負担となるため、なるべく与えない方が良いでしょう。

2-2.選ぶポイント

原材料に肉や魚を多く使用した高タンパクのフードを選ぶことが大切です。
穀類のなかでも、イモや豆類であれば、消化に負荷がかかりづらいので与えても良いとされています。
プレミアムフードと呼ばれるキャットフードは、良質なタンパク質を含み、添加物などがほとんど使われていないためおすすめです。
ただし、タンパク質や栄養素も摂りすぎてしまうと肝臓やほかの消化器官に負荷がかかってしまうので、一日に必要なカロリーや量を必ず守るように気をつけましょう。

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