タイ産のキャットフードについて

1.タイ産キャットフードが多い理由

ウェットフードの原産国を確認すると、タイで作られた製品が多くあります。
タイでは、水産加工業が盛んで、マグロ類の缶詰生産量が世界トップクラスです。
熱帯性の小型マグロの漁獲量が多いことも理由のひとつですが、人件費などのコストが安いこともあいまって、日系の食品企業も多く進出しています。
国内メーカーによる国産のツナ缶が流通しているため、タイで作られた人間用のツナ缶は日本に輸入されることは殆どありませんが、ペットフードに関して平成24年度の統計によると、ペットフードの輸入量で、タイ産の製品は全国で4割のシェアを占めました。

2.キャットフードは人間用の缶詰工場で作られる

タイで作られる人間用のツナ缶は、主に北米や中東などに輸出されています。
ツナ缶の世界最大手企業や大手食品会社によりペットフードの生産を拡大し、過去10年でタイのペットフード市場は約3倍に成長しています。
タイのツナ缶工場は、清潔で新しい設備が整えられた環境が多く、同じ工場でキャットフードも作られています。
人間用のツナ缶は、白身の部分を主に使いますが、キャットフードの場合は赤身(血合い肉)が使用されます。
マグロの身の1/3がキャットフードに使用され、頭や骨、尻尾などは肥料などに利用されるため、キャットフードに含まれることはありません。
赤身は鉄分やミネラルが豊富なので、猫にとって大切な栄養源になります。
さらに、ビタミンやミネラルなど猫に必要な栄養素がくわえられ、パッケージされます。
メーカーによっては白身のみを使い、人間用の缶詰よりも高品質で高価なキャットフードなども作られています。

3.タイ産のキャットフードが安い理由

タイ産のキャットフードは、価格が安い商品が多くあります。
その理由は、コストがとにかく抑えられていることにあります。
人件費が日本や他の国と比較するとかなり安く抑えられます。
また、人間用のツナ缶と同じ工場で作ることで、人が食べない部分を無駄なく利用できるということも大きな要因です。
製造ラインは分かれているとはいえ、工場のシステムや衛生管理なども同じレベルで統一されるため、高品質な商品でありながらコストを抑えた商品を作ることができるのです。

4.安全基準について

タイでのペットフードにおける安全基準は、各メーカーによって定められています。
HACCP(危害をあらかじめ分析し効率よく管理する方法)の利用やFDA(食品医薬品局)基準、GMP(医薬品等の製造管理および品質管理に関する基準)、AAFCO(米国飼料検査官協会)などの様々な安全基準を用いています。
大手のメーカーであれば、日本語のホームページも用意されているため、チェックすると良いでしょう。

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