キャットフードが切れた時は何を与えると良い?
1.猫にあげるご飯がないときは手作りしましょう
キャットフードをうっかり切らしてしまった時や、なくなってしまったけれど買いに行けないときは、家にある人間用の食材を使い、猫のためにご飯を手作りしましょう。2.人間の食事との違い
猫と人間の食事は違います。特に重要なことは、塩分に気をつけることと、食べてはいけない食材を知っておくことです。
塩分を摂りすぎると腎臓に負担をかけるため、塩はもちろん、醤油や味噌など人間用の調味料を使わないようにします。
他にも人間用の加工食品には、塩分や添加物、脂肪分、糖分が多く含まれた食品があるため猫には適しません。
3.猫が食べてはいけない食材
猫には、食べさせてはいけない食材が沢山あります。以下で紹介する食材は一例ですが、特に猫に与えないように注意が必要です。
間違えて食べてしまった場合や、食後に猫の様子に異変が見られたときは、すぐに病院へ連れて行くようにしましょう。
3-1.ネギ類
タマネギやネギ、ニラ、ニンニク、らっきょうなどに含まれる「アリルプロピルジスルフィド」という成分は、猫の赤血球を破壊します。いわゆるタマネギ中毒と呼ばれる症状です。
食後数時間から半日後くらいから、下痢やおう吐、溶結性貧血や血尿などの症状がみられます。
3-2.カカオ
チョコレートやココア、コーラやお茶にも含まれるカカオ成分には、デオブロミンという興奮作用のある物質を含みます。食べ過ぎることによって、血圧上昇や痙攣、嘔吐、心不全などを起こすこともあります。
3-3.アワビ・サザエなどの内臓
アワビの中腸線などに含まれる「ピロフェオホルバイド」を食べることで、光過敏症(日光アレルギー)を発症する可能性があります。光を浴びることで皮膚が炎症を起こし、毛の薄い耳を掻いてボロボロになることから、「猫がアワビを食べると耳が落ちる」と昔から言い伝えられています。
3-4.生の豚肉
生の豚肉を食べることで「トキソプラズマ」という病原性原虫に感染する可能性があります。視覚障害や下痢などの症状が現れることがあります。
代表的な人畜共通感染症の一つで、猫の糞を介して人の妊婦に感染することで、胎児に先天性のトキソプラズマ症を発症させる恐れがあります。
加熱処理で防げるので、しっかりと火を通すことが大切です。
3-5.生の魚介類、イカ、タコなど
貝類や甲殻類に含まれるチアミン(ビタミンB1)を分解する酵素のチアミナーゼを多く含むため、過剰に摂取することで、チアミン(ビタミンB1)欠乏症を招く可能性があります。食欲低下や成長不良、運動機能障害を発症することがあります。
4.ドッグフードを与えてよい?
猫と犬では、必要な栄養素が異なります。特に、猫の健康に欠かせないアミノ酸「タウリン」がドッグフードに配合されていないため、継続してドッグフードを食べさせるとタウリン欠乏症を招いてしまいます。
キャットフードがなくなって1食程度であれば問題はありませんが、猫には猫用のフードを与えることが、健康維持のために必要です。