キャットフードに使われる添加物(亜硝酸ナトリウム)について

1.亜硝酸ナトリウムとは

キャットフードに含まれる亜硝酸ナトリウムは、防腐剤や発色剤を目的として使用されています。
人間の食品にも多く使われており、ハムやベーコンなどの加工肉、いくら、たらこなどに使用されています。

2.亜硝酸ナトリウムの効果

食品添加物としての亜硝酸ナトリウムには、以下の作用が確認されています。
・細菌の繁殖を抑え、食中毒菌(O-157、ボツリヌス菌など)による食中毒を予防します。
・酸化による変色を防ぎ、原材料の色素を固定します。
食肉に使うと赤みが増し、人の目には美味しそうに見えます。
食品添加物以外では、防錆剤や、医療器具の消毒としても使われています。

3.亜硝酸ナトリウムによる健康被害

亜硝酸ナトリウムを過剰に摂取すると、頭痛や吐き気、意識障害などの原因になることがあります。
また、亜硝酸ナトリウムを多量に摂取すると、メトヘモグロビン血症になる可能性もあります。
メトヘモグロビン血症とは、酸素運搬能力がないメトヘモグロビンが増加することで血液中の酸素が欠乏し、チアノーゼ(皮膚や粘膜の暗紫青色になる)を引き起こす病状です。
また、亜硝酸ナトリウムは、アミンと結びつくと、ニトロソアミンという発がん性の物質を生み出す可能性があるといわれています。
環境省と農林水産省による「ペットフード安全法」によると、亜硝酸ナトリウムの摂取量上限は100μg/gと設定されています。
基準値を超えなければ、健康被害が現れることはほぼないという認識のようです。

4.意図しない過剰摂取に注意

亜硝酸ナトリウムは、ウェットフードやセミモイストフードなど、水分を多く含むキャットフードに使用されています。
キャットフードに含まれる以外に、代謝により硝酸塩が亜硝酸塩に変化することがあります。
硝酸塩はホウレンソウやレタス、サラダ菜などの野菜などにも多く含まれます。
キャットフードにあまり入っていることはありませんが、手作りのキャットフードを与える時には注意が必要です。
体内のメカニズムは複雑ですが、窒素含有化合物(アンモニアやヒドロキシアミン)が酸化することでも硝酸塩や亜硝酸ナトリウムを生み出すことがあります。
このため、添加物以外でも体内に生み出すことが考えられます。

5.健康のためにカラフルなフードは避けましょう

猫がキャットフードを食べるかどうかは、嗅覚で判断しています。
色や見た目は猫にとって重要ではありません。
猫と異なり、人は視覚に影響されます。
飼い主の好みで選んだカラフルなキャットフードが、結果的に猫の健康を害してしまう恐れがあります。
摂取基準内の含有量だからといっても、猫によってはアレルギーの原因になることや、腎臓などの消化器官に負担を与えることを十分考慮したうえで、与えるキャットフードを選ぶようにしましょう。

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