キャットフードの添加物(ソルビン酸カリウム)

1.ソルビン酸カリウムとは

ソルビン酸カリウムは、腐敗を防止する保存料として多くの加工食品などに使われています。
不飽和脂肪酸でもあるソルビン酸のカリウム塩で、水に溶ける性質を持っています。
人間の食べ物においては、食品衛生法で保存料としての使用が認められており、ハムやソーセージなどの食肉加工品、ワイン、調味料、チーズなどに含まれ、食品以外でも化粧品やシャンプー、歯磨き粉など幅広い製品に使用されています。
キャットフードにおいては、細菌の増殖やカビの発生を抑える防腐剤として使われていることがあります。
人の食品では、安全な保存料として使用できる量が決められており、例えばチーズ1kgあたり3g以下、食肉製品1kgあたり2g以下などとされています。
現在、キャットフードにおける使用基準は定められていませんが、人の基準を採用しているキャットフードメーカーもあります。

2.猫への危険性はある?

過剰摂取による発育不良や肝機能障害、発がん性などが心配されていますが、ラットや犬を用いた動物実験において、ソルビン酸カリウムを投与しても腫瘍や健康を害する毒性は確認されなかったという研究結果が出ています。
ただし、亜硝酸ナトリウムと同時に摂ることで、発がん性物質を生み出すことが懸念されています。
亜硝酸ナトリウムは、人の食品ではハムやベーコン、いくらなどの加工食品の発色剤として使われていることが多く、キャットフードでは主にウェットフードに使用されることがあります。
そのため、開封後もいつまでも鮮やかな肉の色をしているキャットフードには注意が必要です。

3.保存料は必要ない?

猫の健康への直接的な影響は、現時点では確認されていませんが、防腐剤などの添加物は、消化不良やアレルギーなどのきっかけにもなりかねません。
ですが、キャットフードに防腐剤が入っていなければ、ウイルスやバクテリアなどが増殖します。
腐敗したフードなど、有害な物質を食べてしまうことで食中毒にかかる可能性があります。
添加物フリーのキャットフードは安全ですが長期の保存ができないため、長時間放置しないなど飼い主が気をつけなければいけません。

3-1.体にやさしい天然由来を選びましょう

最近のキャットフードには、クランベリーや緑茶抽出物、ローズマリー抽出物などの天然成分由来の保存料や酸化防止剤剤が使われている商品が増えています。
合成保存料のような強い効果は期待できませんが、猫のからだに大きな負担を与える可能性は低いとされています。
猫の健康や長生きのために活用してみてもよいでしょう。

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