キャットフードに使われる添加物(エトキシキン)について

1.エトキシキンとは

キャットフードに含まれるエトキシキンという添加物は、抗酸化剤や植物成長調整剤として使用されています。
国外では主に、ペットフードの抗酸化剤や、リンゴや梨などの焼け防止剤として使用されています。
日本国内では、食品添加物としての認可は受けていませんが、食品安全委員会の定める、人間の1日の摂取基準量は、「0.0083 mg/kg体重/日」とされています。

2.キャットフードにおけるエトキシキン量

環境省が定める、ペットフードに含まれるエトキシキンの上限量は、エトキシキン、BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)、BHA(ブチルヒドロキシアニソール)の3種の合計は150μg/gに設定されており、犬用ではエトキシキン75μg/g以下となっています。

3.毒性があるのに何故使われるのか

キャットフードは脂質が多く、酸化しやすいです。
酸化したキャットフードを猫が食べることで、下痢やおう吐、内臓疾患などの病気につながる可能性があるため、酸化防止剤が使用されます。
そして、エトキシキンは、酸化防止力や防腐力が高く、コストも低いため、世界中にある多くのペットフードで採用されています。

4.エトキシキンによる動物への影響

食品安全委員会の調査結果によると、エトキシキンやその代謝物には、タンパク質を媒介することで染色体異常を誘発する可能性があるとされています。
また、ラットによる実験で、可酸化促進作用を含む代謝物による慢性的な刺激を受けることにより、発がん性や単純過形成や乳頭症に発展する作用があると考えられています。
アメリカのFDA獣医学センター(Center for Veterinary Medicine)では、エトキシキンの摂取により、アレルギー反応・皮膚病・主臓器への障害や異常行動を引き起こす報告を受けて、ドッグフードへのエトキシキン上限を150μgから75μgに減らす要請をしました。
人や犬と比べても、猫の摂取上限量はかなり多いといえるでしょう。

5.安全なキャットフードを与えるには

酸化防止剤として使われている添加物は、すべてが有害なわけではありません。
例えばローズマリー抽出物や、緑茶抽出物など、天然由来の酸化防止剤を使っている場合であれば、副作用として確認される症状はなく、濃縮された酸化防止剤を摂るなどの大量摂取をしなければ、猫に与える健康被害のリスクは低いでしょう。
自然由来の添加物に関しては、曖昧なことが多いため、今後の調査・研究が期待されます。
添加物が心配な場合、猫の健康を維持のためには、保存期間は短くなりコストも上がりますが、添加物不使用のキャットフードを与えると、安心です。

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