キャットフードの添加物(アスコルビン酸・クエン酸・ローズマリー抽出物)

1.キャットフードに使用される酸化防止剤

猫用や人間用に限らず、加工食品の多くは酸化防止剤が使用されています。
酸化防止剤と聞くと、体に悪い影響を与える添加物とった印象を受ける方もいますが、酸化したキャットフードを与えることは猫にとって体に大きな負担を与えます。
最近では、自然由来の酸化防止剤を使ったキャットフードが多く市販され、猫の健康に大きな負担を与えないように配慮されています。

2.酸化防止剤の働き

酸化による変色や風味の劣化を防ぎます。
有害な物質の発生を防ぐことで、食中毒の予防も期待できます。
酸化したキャットフードを食べることで、猫のからだに様々な悪影響を与える可能性があります。
詳しくはこちらを参考にしてください。
酸化防止剤による健康への影響も考えられますが、ここでは、自然由来で安全性が高いとされる種類の酸化防止剤についてご紹介します。

2-1.アスコルビン酸

ビタミンCとしての働きがあり、優れた抗酸化作用を持っているため、キャットフードには酸化防止剤として利用されています。
アスコルビン酸には、免疫力を高める効果や、コラーゲンの生成や鉄分やカルシウムの吸収を助ける働きもあります。
猫はビタミンCを体内で作ることができるため、健康な状態であればあえて補う必要はありません。
過剰に摂取した場合でも、水溶性のため尿に溶けて体外に排泄されるので、健康に影響はありません。

2-2.クエン酸

自然由来の成分で、柑橘系の植物に多く含まれますが、中にはジャガイモやサツマイモのでんぷんを加工して作られたクエン酸もあります。
キャットフードでは酸化防止剤として使用されており、ビタミンE(トコフェロール)が持つ抗酸化作用の相乗剤として効果を発揮します。
また、鉄分や金属イオンと結びつきやすいアスコルビン酸の酸化反応を抑制する働きがあります。
他にも、強い抗酸化作用による、エネルギー変換効率や代謝機能の向上などにも影響します。
さらに、尿をアルカリ性に傾けて尿酸の排出を促すため、猫がかかりやすい尿路結石や腎臓病の予防にも有効です。

2-3.ローズマリー抽出物

ローズマリーというハーブから抽出された、自然由来の成分です。
抽出方法により成分濃度が変わり、ビタミンEやBHTなどの酸化防止剤よりも強い抗酸化作用と持続性を持たせることができます。
食品中に含まれる油脂や酵素による劣化を予防する働きがあります。
ラットを対象に行った動物実験によると、肝臓の重量増加は若干見られたものの、適応反応の範囲内なので、遺伝毒性のない比較的安全な成分であることが確認されています。

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