キャットフードの添加物(BHA・BHT・没食子酸プロピル)

1.キャットフードに使われる酸化防止剤

キャットフードには猫の健康のために欠かすことができない栄養の脂質が多く含まれます。
ですが、脂肪は酸化しやすく、酸化したフードを食べることで食中毒などの健康被害を招くことがあります。
そのため、酸化防止剤が使われますが、酸化防止剤には、ローズマリー抽出物やクエン酸などの天然成分による酸化防止剤と、合成で作られた酸化防止剤の2種類が存在します。
合成酸化防止剤において、ペットフード安全法では、エトキシキン・BHA・BHTの合計は150μg/gまでという数値が設定されています。
エトキシキンは、日本国内においては人間の食品添加物としての認可は受けていませんが、国外ではリンゴなどのやけ防止剤や、ペットフードの酸化防止剤として使用されています。

1-1.BHA

BHAはブチルヒドロキシアニソールの略称で、溶脂性の酸化防止剤です。
人間用の食品では、魚介の乾燥品や塩蔵品、油脂やバター、乾燥うらごし芋などの酸化防止目的として使われ、食品以外では化粧品などにも利用されています。
人や動物用の食品では、摂取上限が設定されています。
ラットによる動物実験では、発がん性が報告されたという例もありますが、通常使用量の数万倍の投与の結果のもので、少量の摂取の場合は抗ガン作用が期待できるという研究結果もあります。

1-2.BHT

BHTは溶油性の酸化防止剤で、「ジブチルヒドロキシトルエン」の別名「ブチル化ヒドロキシトルエン」の略称です。
食品用の酸化防止剤以外にも化粧品、医薬品、石油やゴム製品などの酸化防止剤としても使用されています。
BHTそのものが酸化することで、脂質の酸化を予防しますが、他の酸化防止剤と併用することで酸化防止効果を高めます。
遺伝子の変異といった物理作用が確認され、変異性による発がんの危険性もあることから、現在では食品に使われることはあまりありません。

1-3.没食子酸プロピル

BHAやBHTよりも強力な抗酸化作用を持ち、商品ではバターやマーガリン、化粧品や医薬品の油脂酸化防止剤として使用されています。
皮膚刺激のある物質ですが、マウスを用いた実験では、発がん性や変異性のリスクは低く、長期的に過剰に摂取することで、成長の抑制や肝毒性のリスクがあることが確認されています。
キャットフードに使用される量であれば、健康に影響を与えることはないとされています。

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