キャットフードの定義とはどういうもの?

1.キャットフードと猫の餌は別もの

キャットフードは、単純に猫が食べる餌のことを指すわけではありません。
市場に流通しているキャットフードには、ある一定の基準が定められています。
ペットフード協会によると、ペットフードとは健康維持のために必要な栄養を補給するために製造された食糧であり、給与量、成分・原材料、賞味期限などが明確に表示され、美味しさや食べ易さ、さらに安全な原材料や製造方法に配慮されたものとされています。

2.ペットフードに基準が定められた歴史を知ろう

世界で初めて発売されたペットフードは、1860年にイギリスで発売された犬用のビスケットだと言われています。
当初はドッグフードが多く流通していましたが、犬と猫では必要な栄養や食性が異なるという事が判明し、1950年代に魚肉を使った缶に詰められたキャットフードが作られました。
日本では、1960年代に始めてアメリカから輸入され、国産のキャットフードが発売されたのは1970年代になってからです。

2-1.ペットフードに関する法律

発売当初は基準などが決められていませんでしたが、2007年にアメリカで毒性物質であるメラミンが混入されたペットフードが流通し、多くのペットの命が失われました。
その後、日本国内でもメラミン入りのペットフードが流通していることが判明しました。
この事件をきっかけに、2008年6月に「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」が農林水産省と環境省の共管により制定され、2009年6月に施行されました。
通称「ペットフード安全法」と呼ばれています。

ペットフード安全法によると、ペットフードの定義とは「犬猫の栄養に供することを目的として使用されるもの」とされ、この法律により、農林水産大臣および環境大臣の定めた成分規格や製造基準、表示基準を満たしたものでなければ、ペットフードの製造・輸入・販売をすることができません。

2-2.ペットフードの基準・規格

ペットフード安全法における成分および製造方法の基準では、ペットの健康を妨げることのないように、農薬や汚染物質、添加物の成分数値の最大値などが定められています。
また、パッケージにも必要な表示基準があり、以下の5項目は必ず記載しなければいけません。
・対象の動物(犬用または猫用など)
・賞味期限
・原材料名(添加物を含むすべての原材料)
・原産国名(最終加工を完了した国)
・事業者の名称および住所

ペットフードを取り扱う事業者は事前に必ず届け出が必要で、ペットフードの原材料から生産、流通の履歴を確認するトレーサビリティを確保するために、輸入・製造・販売(小売業者を除く)の記録を残すことが義務付けられています。
このことから、何かあった場合にルートを辿り、原因を究明することが容易になると考えられています。

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