キャットフードの成分表示について(灰分・粗灰分)

1.キャットフードの保証分析値

キャットフードのパッケージに記載されている保証分析値には、タンパク質、粗脂肪、粗繊維、粗灰分、水分が記載され、この5種類は表示が義務付けられています。
そのなかの「粗灰分」もしくは「灰分」ついては、何のことかわからないという方も多いかもしれません。
ですが、この「灰分」は、猫の健康を維持するためには欠かせない栄養素です。

2.灰分や粗灰分とは?

灰分・粗灰分とは、リンやマグネシウムなどのミネラルのことです。
ミネラルは五大栄養素の一つで、猫は体内で作り出すことができないため、食事で補う必要があります。
猫の必須ミネラルには12種類ありますが、そのなかでも、猫にとってはカルシウムとリン、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、クロールの主要ミネラルをバランスよく摂取することが健康を維持するために必要です。

3.灰分の分析方法

灰分は、キャットフードを500℃~600℃の高温で燃焼させ、灰として残った成分を測定することで量を分析します。
ですが、燃焼させることでリンや炭素は焼失する可能性があり、正確な測定は不可能とされているため灰分は目安としての成分量で表示されます。
灰分は、保証値よりも過剰に摂取すると、他の栄養成分の吸収を阻害してしまうことがあります。
灰分の表示では、最大含有量を表すため、「以下」の表示が使われています。
メーカーによっては、マグネシウム○g、ナトリウム○gなど、詳しく表示されている場合もあります。
また、「粗灰分」の「粗」という表記は、灰を分析した際に、他の成分が僅かに混ざってしまうため、「粗」という言葉がつけられています。

4.AAFCO(米国飼料検査官協会)による基準について

猫に特に必要な灰分(ミネラル)について、AAFCOでは以下の基準が設定されています。
数値は基本的に、水分を0%とした場合の「乾燥重量値(乾物量値)」で設定されています。
乾燥重量値は、「栄養素の保証分析値÷(100-水分)」で計算することができます。
また、この値は最小値であり、フードに最低限含まれていなければならない量として設定されたものです。

・リン 成長・妊娠期0.8% 成猫0.5%
・カリウム 成長・妊娠期0.6% 成猫0.6%
・ナトリウム 成長・妊娠期0.2% 成猫0.2%
・カルシウム 成長・妊娠期1.0%  成猫0.6%
・マグネシウム 成長・妊娠期0.08% 成猫0.04%

この基準はあくまで、健康な猫の場合に適用される数値であり、腎臓や心臓に疾患がある猫の場合、ミネラルの摂りすぎは症状を悪化させてしまうことがあります。
病気の猫のフードについては、獣医師と相談し、保証分析値が明確に記載されているフードを選ぶとよいでしょう。

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