キャットフードの原材料(ビートパルプ)

1.ビートパルプってどんな原料?

ビートパルプは、砂糖大根または甜菜(てんさい)という植物の根から砂糖を抽出した後に残る、果肉繊維質のことで、可溶性繊維と不溶性繊維の2種類に分けられます。
国内外で生産されており、外国産ではアメリカ・中国・チリ、国内産は北海道などで作られています。
ビートパルプは主に、繊維質の消化に優れた家畜の飼料として利用されています。

1-1.可溶性繊維

可溶性繊維は水に溶ける性質があり、保水性が高く粘り気があります。
主にペクチンやアルギン酸などが可溶性繊維として知られています。
体内でドロッとしたゲル状に変化し、スムーズな排泄を促します。
可溶性繊維は腸内で善玉菌の餌になり増加させることで腸内環境を整えます。
悪玉菌の増加を抑え糞の匂いを抑制する作用や、糖質やコレステロールの吸収を抑えるという働きもあります。

1-2.不溶性繊維

不溶性繊維は、水に溶けないため腸内で消化吸収されません。
腸の容量を増やすことでぜん動運動を促し、排便を促進する作用が期待できますが、摂りすぎることによって腸に負担をかけ、猫によっては便秘を悪化させることもあります。
リグニンやセルロースなどが不溶性繊維として知られています。

2.キャットフードに入っている理由

食物繊維として、猫のからだに整腸作用をもたらしますが、栄養成分としては猫に必要なものではありません。
ビートパルプを混ぜている理由は、フードをかさまししてコストを下げることや、猫の糞が固くなるためトイレの片付けがしやすくなるという猫の健康以外の理由にあります。

3.懸念されること

粗悪なビートパルプを使用している場合、砂糖を抽出する過程で、硫酸系の薬品を使う場合もあるようです。
その薬品が残留してしまうことにより、有害な成分が含まれ、猫が摂取してしまうということも考えられます。
また、便秘気味の猫には、食物繊維は便秘解消に有効な成分ですが、フードに含まれる量によっては不溶性繊維の影響でさらに便が固くなり、便秘を悪化させてしまうことが考えられます。

4.食物繊維を摂りたい場合は

ビートパルプを使用したキャットフードは、猫の健康維持にとって大きなメリットはありません。
便秘解消のための食物繊維を与えるのであれば、水溶性の食物繊維を含む、野菜入りのキャットフードを与えると良いでしょう。
不溶性食物繊維であるセルロースや消化が苦手な穀物は含まない方が好ましく、サツマイモや里芋、トウモロコシなどで水溶性の食物繊維を摂ることができます。

おすすめコラム一覧Related column