キャットフードに含まれる栄養素について(ミネラル)

1.ミネラルの役割

ミネラルは、無機質や灰分とも呼ばれており、動物を構成する炭素・水素・窒素・酸素を除いた全ての元素のことです。
糖質・脂質・タンパク質・ビタミンと同様に、五大栄養素の一つに含まれます。
動物の体内で作ることができず、食事による補給が欠かせません。
ミネラルは、骨や筋肉の維持、生命維持やエネルギー代謝に必要な栄養素です。

2.猫に必要なミネラル

猫が健康を維持するための必須ミネラルは12種類あり、必要摂取量によって以下の2種類に分けられます。
キャットフードのパッケージにある保証分析値には「粗灰分」として表示されています。

・必要必須ミネラル
1日の摂取量が100mg以上必要なミネラルです。
カルシウム・リン・ナトリウム・カリウム・マグネシウム・塩化物
・微量必須ミネラル
1日の摂取量が100mg以下であることが望ましいミネラルです。
鉄・銅・マンガン・亜鉛・ヨウ素・セレン

2-1.カルシウム

カルシウムは骨の成長や維持に欠かせない栄養素で、細胞間の情報伝達や刺激伝達にも影響します。
過剰摂取や不足のどちらの状態でも、骨格異常や発育不良を引きおこす可能性があり、シュウ酸カルシウム結石により尿路結石症にかかるリスクがあります。
鳥や魚の骨をはじめ、モロヘイヤや小松菜などの野菜にも含まれます。
キャットフードには骨粉として加えられています。

2-2.リン

リンは、遺伝子情報を持つDNAやRNA、細胞膜を構成するリン脂質などに含まれています。
リンはカルシウムと結合し、リン酸カルシウムを形成します。
このため、リンとカルシウムの摂取バランスを守る必要があります。
体内に吸収されやすい理想的な比率はリン(1):カルシウム(1.2~1.5)とされています。
体内に吸収され、歯や骨格を作る主要成分となります。
リンは青魚やレバーなどに多く含まれています。

2-3.マグネシウム

代謝において、幅広い過程に関わりがある栄養素です。
筋肉の活動や神経伝達に利用され、心機能の健康に大きな役割をもちます。
マグネシウムが不足することで発症する低マグネシウム血症は、不整脈や心不全などを引き起こす恐れがあります。
過剰摂取をして尿のマグネシウム濃度が高くなると、結石ができ、尿路結石症のリスクが高くなります。
マグネシウムには藻類やナッツや大豆などの豆類、魚介類に多く含まれています。
また、ミネラルウォーターにも含まれているため、過剰摂取を防ぐために与える水は水道水がおすすめです。

3.ミネラルはバランスが大切

摂取したリンの80%以上は、カルシウムやマグネシウムと結合して、骨や歯を作る主成分になります。
ですが、バランスが崩れリンの摂取量が大幅に上回るとリンの血中濃度が上がり、バランスを保つために骨からカルシウムを取り出そうとします。
その結果、骨や歯がもろくなることがあります。
余ったリンを尿として排泄するために腎臓にも負担がかかります。
逆に、カルシウムの量が上回ると、消化器官の活動が鈍り、食欲不振や嘔吐、ひどくなると意識障害などを引き起こすこともあります。
過剰なカルシウムを尿から排泄するために結石ができることもあるので、ミネラルのバランスは、多すぎず少なすぎず、継続して必要量を与えることが、飼い猫の健康を維持するために必要です。

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