キャットフードに含まれる栄養素について(ビタミン)

1.ビタミンの働き

ビタミンは、正常な代謝をするために必要な栄養素です。
ビタミンの種類は、現在20以上の種類が確認されていますが、大きく分けて「脂溶性」と「水溶性」の2種類に分類されます。

●脂溶性ビタミン
脂に溶けやすいビタミンです。
ビタミンA・D・E・Kが該当し、水に溶けにくく加熱しても栄養素が破壊されにくいという特徴があります。
体内の脂肪に蓄積され、必要に応じて代謝で利用されます。
過剰摂取には注意が必要です。

●水溶性ビタミン
水に溶けやすいビタミンで、ビタミンB群・Cが該当します。
大量に摂取した場合でも、必要な栄養はすぐに代謝で利用され、使われなかったビタミンは尿とともに排泄されます。
このため1日に必要な量は毎回の食事で補う必要がありますが、過剰摂取の心配はありません。

2.猫に必要なビタミン

2-1.ビタミンA

免疫を助け、視覚機能の維持や成長のために必要です。
猫は人とはことなり、植物のカロテンからビタミンAを合成することができないため、食事で補うことが必要です。
豚肉やうなぎ、レバーなどに多く含まれています。

2-2.ビタミンB

ビタミンB群の中でも猫が特に必要とするビタミンは、ビタミンB1です。
ビタミンB1は、ブドウ糖(グルコース)を分解し、エネルギーを生産するために必要な栄養素です。
他にもリボフラミン(B2)、ナイアシン(B3)、パントテン酸(B5)、ピリドキシン(B6)、ビオチン(B7)などのビタミンB群がありますが、神経機能の調整や、皮膚や被毛、細胞機能の維持全般に利用されます。
不足すると、貧血や成長障害、皮膚炎や脱毛症などの原因になります。
鶏肉やラム肉などに多く含まれています。

2-3.ビタミンC

水溶性のため体内で維持することはありませんが、毎日の食事で十分に補えるビタミンです。
カボチャやさつまいもに多く含まれています。

2-4.ビタミンD

カルシウムとリンの代謝に利用されるため、必要な摂取量は食事に含まれるカルシウムとリンの量に応じて異なります。
骨や関節を健康に保つ働きがあります。
不足すると、関節炎や筋肉痛、骨折をしやすくなり、過剰摂取になると骨異常などの成長障害や、血管や胃壁といった軟組織の石灰化を招く危険があります。
イワシやマグロなどの青魚や、レバーに多く含まれます。

2-5.ビタミンE

植物の光合成生物によって合成されるビタミンEは、別名トコフェロールとも呼ばれます。
食品や医薬品、酸化防止剤として広く利用され、猫に与えることで疲労回復や繁殖機能の維持、生活習慣病の予防に効果があります。
不足すると、炎症や黄色脂肪症(イエローファット)などを発症するリスクが高まります。
過剰摂取した場合は他のビタミンの効果を阻害し、血液が固まりにくくなります。
魚卵、レバー、大豆やアーモンド、ひまわり油などに多く含まれます。

2-6.ビタミンK

血液の凝結を促進させる働きがあります。
葉菜類や魚介類、植物油などに多く含まれ、通常の食事によって十分に補うことができるため、あえて与える必要は特にないでしょう。

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