キャットフードに含まれる栄養素について(タンパク質)

1.タンパク質の働き

タンパク質は、猫の体内で代謝され、主要なエネルギー源になります。
タンパク質を摂取すると、胃や腸にある消化酵素の働きにより、タンパク質を構成しているアミノ酸に分解されます。
細かく分解されたアミノ酸は、体内に吸収されて猫の体の成長や修復のために利用されます。
猫の内臓や筋肉、皮膚、被毛、ホルモンなど、猫の体を作るために必要な栄養素です。

2.猫の必須アミノ酸

タンパク質を構成するアミノ酸は、約20種類あります。
その中でも、体内で作ることができないため、食事から補う必要があるアミノ酸を「必須アミノ酸」と呼びます。
猫の必須アミノ酸は、以下の11種類です。
アルギニン、イソロイシン、ヒスチジン、ロイシン、バリン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、トリプトファン、タウリン

2-1.猫に必要なアミノ酸(タウリン)

猫の必須アミノ酸の一つに「タウリン」があります。
動物性タンパク質のタウリンは、肉類や魚介類に多く含まれています。
心臓の活動や視覚を正常に保つ作用があり、タウリンが欠乏すると、網膜の萎縮や、拡張型心筋症、繁殖機能の低下や免疫不全などの病気を発症する可能性があります。

2-2.猫に必要なアミノ酸(アルギニン)

タンパク質を摂取すると、アミノ酸に分解する過程でアンモニアが発生します。
アンモニアは毒素が強く、尿に変えて排泄するためにアルギニンが利用されます。
アルギニンが不足すると、アンモニアの毒素が体内に蓄積され、アンモニア血症という病気を発症します。
最悪の場合は死亡してしまうこともあります。
アルギニンが代謝されると、一酸化窒素が生み出されます。
一酸化窒素には、血管の拡張や血流を改善する作用があるので、心臓病を発症している場合に、効果がみられることもあるようです。
アルギニンは、肉類のレバーやゼラチンに多く含まれています。

3.タンパク質の種類

タンパク質には2種類あり、鶏肉や豚肉などから補える「動物性タンパク質」と、大豆やトウモロコシなどからとれる「植物性タンパク質」があります。
猫の必須アミノ酸は、ほとんど動物性タンパク質に含まれています。

4.キャットフードにおけるタンパク質の役割

良質で高タンパク質なキャットフードは、猫の消化吸収を助け、消化器官に負担を与えにくいというメリットがあります。
活動のためのエネルギー源として、成長期には骨や筋肉の維持のため、高齢期や病気で筋肉が減少することを防ぐためと、猫のすべてのライフステージに必要な栄養素です。
ただし、高アンモニア血症や肝臓病、慢性腎臓病などにかかってしまった場合は、タンパク質の摂取を制限する必要があります。
病気にかかってしまった場合は、健康な状態と必要な栄養素が異なるため、獣医師の指導を受けましょう。

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