キャットフードで毛並みが悪くなったら

1.毛並みが悪くなる原因

猫の毛並みは、健康状態を計るバロメーターといえます。
自分で毛繕いをして常に清潔を保つはずの猫の毛並みが悪くなるということは、口内炎やケガ、病気などが原因となり、自分でグルーミングができていない可能性があります。
ほかにも、ストレスや加齢、栄養不足、脱水症状や乾燥により皮膚や被毛がパサパサになることもあります。
病気により毛並みが悪くなる場合は、腎臓病や慢性胃腸炎といった内臓疾患、甲状腺機能亢進症、寄生虫などが影響することもあります。
病気が心配される場合は、一度病院へ連れていきましょう。

2.毛並みに影響する栄養素

2-1.タンパク質

猫の主なエネルギー源はタンパク質です。
猫の場合、一日に摂取するタンパク質の約30%が、皮膚や被毛を構成する「ケラチン」というタンパク質の合成に使われます。
「ケラチン」を構成する物質には、メチオニンやシスチンという含硫アミノ酸があります。
これは魚類や肉類、卵などの動物性タンパク質、小麦やライ麦などに多く含まれます。
つまり、良質なタンパク質を十分補うことが、健康な被毛を保つために重要です。

2-2.ビタミンA(レチノール)

レバーや魚卵に多く含まれるビタミンAは脂溶性のビタミンです。
視力の維持に必要な栄養素ですが、皮膚のターンオーバーや皮脂のコントロールにも大きな役割をもっています。
フケや脂漏症を予防し、健康な被毛を保ちます。
人や犬と異なり、猫は体内でビタミンAを合成することができないため、食事で補う必要があります。

2-3.オメガ3系脂肪酸

オメガ3系脂肪酸のα-リノレン酸は、体内で合成できないため食事で補う必要がある必須脂肪酸の一つで、魚油、アマニ油、エゴマ油などに豊富に含まれます。
皮膚の炎症を抑える働きがあり、アトピーやアレルギー症状を和らげる作用もあるため、皮膚を健康に保ち、被毛の発育にも役立ちます。

2-4.オメガ6系脂肪酸

オメガ6系脂肪酸のリノール酸とアラキドン酸は必須脂肪酸で、皮膚のバリア機能を高めます。
鹿や牛の脂肪や、ヒマワリ油、コーン油などにも多く含まれます。
免疫機能や抗炎症作用もあり、リノール酸と亜鉛の働きにより、毛艶が良くなることが確認されています。

2-5.ビオチン(ビタミンB7)

水溶性ビタミンのビオチンは、皮膚の潤いを保ち、脱毛を予防します。
被毛や皮膚を健康で美しく保つために欠かせない栄養素ですが、他にも神経系の働きを正常に保つという重要な働きがあります。
猫は体内で合成することができませんが、鶏やレバーなどから補うことができます。

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